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地下と地上の空間情報を網羅
地下と地上の幅広い調査サービスを展開するカナン・ジオリサーチ。
長年培ってきた物理探査をはじめとする探査技術と3次元空間情報やAIを活用した自動解析システムなどの
最新技術を掛け合わせた革新的なインフラメンテナンスシステムをご提案いたします。
地中レーダ3次元モバイルマッピングシステム(GMS3)
路面下空洞調査
事後保全から予防保全へ、路面陥没の危険を予測

近年、道路の陥没事故が多発しています。令和3年の道路局の調べでは、1年間に発生する道路の陥没発生件数は9,967件。1日あたり約27件も発生しています。陥没の約75%は排水管などの埋設管や地下構造物が要因であり、埋設物の老朽化により、件数は年々増加傾向にあります。
路面下空洞調査は、そんな埋設管の老朽化などにより発生した道路下の空洞を、地中レーダを搭載した路面下空洞探査車などを用いて発見。突然発生する道路陥没を未然に防ぐための調査です。
調査の流れ
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Flow01計画
業務が効率的かつ円滑に実施できるよう、事前に現地調査を行います。探査車両(GMS3)は走行可能か、空洞発生要因に推測される構造物がないかなどをチェックし、業務計画書をクライアントへ提出します。
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Flow02GMS3による調査
現地状況に応じた探査車両(GMS3)を用いて、現地を走行し調査を行います。車内にはPCを搭載しており、地下と地上のデータを同時に取得。空洞などの異常箇所を3次元化して検知します。
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Flow03解析
GMS3で取得した地下と地上のデータを解析し、空洞判定を行います。判断会議を実施し、熟練したレーダ解析技術者達の厳しい目で最終的な判断を下しています。
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Flow04現地調査
解析により発見された空洞を現地調査。ボーリング調査やボアホールカメラにより空洞の内部状況を確認し、空洞の規模や発生原因を探ります。
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Flow05報告書作成
調査・解析結果をもとに、報告書を作成します。報告書には空洞位置図や空洞ごとの危険度判定、発生要因と傾向・分析などを記載。紙の報告書に加え、専用ビューアソフトによる地下と地上の空間情報の一元管理データ(GMS3ビューア)も納品いたします。
使用機器のバリエーション
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GMS3-Vhcl
トラックタイプ -
GMS3-Mobi
普通乗用車タイプ -
GMS3-Mini
軽自動車タイプ -
GMS3-Deep
高深度タイプ -
GMS3-Cart
電動アシストカートタイプ
埋設管マッピング
地下と地上の情報を同時取得し、埋設管の状況を3次元で可視化

埋設管マッピングは、地下埋設管の状況を3次元で可視化するサービスです。3次元地中レーダシステムで路面下の埋設管を3次元で検出し、全周囲カメラを用いて地上のリアルで高精度な地図を作成。それらをリンクさせることで地下埋設管の位置を正確にマッピングします。
これからさらに増加が予想される無電柱化の設計・工事において、設計の精度向上や掘削の事故を未然に防ぎます。
調査の流れ
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Flow01計画
地下埋設管の位置を正確に表現できるかを検討するために、事前に現地や机上にて対象路線確認を行います。探査車両(GMS3)が走行できる場所のチェック、走行できない場合の対応提案などを行います。机上調査では現況地下埋設管の確認を既往資料などで確認し検出の可否も検討しご提案します。
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Flow02GMS3による調査
現場状況に応じた探査機器を用いて現地調査を行います。車道は車両タイプ、歩道はカートタイプを用いて地下と地上を同時に3次元マッピングします。狭所などGMS3では探査が難しい場合はハンディタイプを用いて調査を行います。
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Flow03解析
GMS3で取得した地下と地上のデータを解析し、地下埋設管の位置特定を行います。位置特定結果はオルソ平面図に表現が可能で、位置精度は全周囲カメラデータとの組み合わせで地下と地上がリンクして、地図上の平面誤差は数cmになります。また地下と地上のデータは同時に3次元データとして取得するので、別途地上の測量をする必要がありません。
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Flow04報告書作成
調査・解析結果をもとに、埋設管の地下と地上の3次元データ取得し、リアルな2Dオルソ平面図や3DCADによるモデリングを行い地下埋設管マッピングをします。埋設管の3Dモデリングから現地で埋設管の位置を視覚的に確認することが可能で、すぐさま開削位置を定めることができます。
使用機器のバリエーション
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GMS3-Vhcl
トラックタイプ -
GMS3-Mobi
普通乗用車タイプ -
GMS3-Mini
軽自動車タイプ -
GMS3-Deep
高深度タイプ -
GMS3-Cart
電動アシストカートタイプ -
GMS3-Handy(GoProMAX Ver.)
小型・軽量・安価なカメラシステム
3D映像マッピング
道路の維持管理やメンテナンスに有効な地上マッピングシステム

株式会社岩根研究所が開発したCV技術を使用し、全周囲カメラで撮影した映像から空間情報を取得することで、見るだけの映像から現場で使える映像にすることが可能です。
映像上での3次元計測を始め、タグ登録による情報管理、AIによる認識など多岐にわたる使用が可能です。
カナン・ジオリサーチは株式会社岩根研究所と協業し、地下探査のみでなく地上データにおいても様々なご提案が可能です。
※CV技術は株式会社岩根研究所の特許技術です。
事例紹介

NEXCO東日本様での事例
NEXCO東日本様が推進しているSMH事業の一環である「全周囲道路映像の維持管理業務基盤としての活用」での利用
https://www.e-nexco.co.jp/activity/safety/smh/

GISとの連携による事例
管理道路を映像化し、大規模データベース事業や道路安全監査システムをGISと連携することにより新しい空間情報管理方法として活用。
ヨーロッパ国際道路連盟より名誉賞を受賞
https://irap.org/2020/11/thai-drr-wins-irf-2020-global-achievement-award/
※事例は株式会社岩根研究所の実績より引用
使用機器のバリエーション
幅広いデータ取得方法が可能です。車両によるデータ取得はもちろん、カートによる歩道や狭い道、ドローンによる上空からの広域データの取得まで対応可能です。また、アクションカメラを使用した簡易取得にも対応しているため、用途に合わせて最適なデータ取得をご提案することが可能です。
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GMS3-Dual
全周囲カメラ2台搭載タイプ -
GMS3-Mobi
普通乗用車タイプ -
GMS3-Mini
軽自動車タイプ -
GMS3-Cart
電動アシストカートタイプ -
ドローン
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Handy
アクションカメラタイプ
その他空間情報
ドローン・ロボットによる空間マッピング
最先端技術を駆使し、作業の大幅な効率化を実現

最新鋭のドローンやロボットを駆使し空間情報を可視化します。従来に比べ点検や測量における作業時間を大幅に削減し、生産性の向上が可能です。
使用機器のバリエーション
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撮影・測量用ドローン
レーザー測量に適した機体、地上用赤外線カメラと併用し非破壊検査を可能とした機体など、用途に応じて使用可能です。
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遠隔操作・自動走行ロボット
自社開発の遠隔操作・自動走行ロボット。立入禁止区域の計測や、熟練解析者の遠隔操作による効率化、人材育成などが期待できます。
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測量自律型ロボット
BostonDynamics Spot。地上レーザー及びSLAMレーザーを搭載し、プログラムに沿って計測できます。建築やトンネルなど構造物の計測や点検、監視にも使用可能。
地質調査
地質調査
見えない地下を明らかに、それがカナンの原点。

地表踏査、物理探査、ボーリング、各種計測・試験などの手法を用いて、見えない地下構造を明らかにするために行う調査です。
ボーリング調査
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陸上ボーリング
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海上ボーリング
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傾斜地ボーリング
物理探査
カナン・ジオリサーチが創業以来培ってきた探査技術です。地震波や電気比抵抗、電磁波、超音波などに対する地盤の物理的性質を利用して、非破壊により地下や構造物の内部状況を可視化します。地中レーダ探査、弾性波探査などがあります。
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地中レーダ探査
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弾性波探査
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PS検層(ダウンホール)
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表面波(レイリー波)探査
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高密度表面波探査
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PS検層(サスペンション)
インフラ構造物点検
インフラ構造物点検
適切なメンテナンスのために、老朽化したインフラを精密検査

漁港・港湾構造物、海岸、トンネル、橋梁、水利施設、上下水道施設、法面・土木構造物などインフラの点検を行います。長年培った技術を活かし、様々な探査機器と試験方法を用いて調査・診断します。
構造物診断
橋梁やトンネルなどコンクリート構造物のひび割れや剥離などの劣化状況を調査します。より詳細な調査として直接見ることができないコンクリートの内部の鉄筋の状況や空洞化の有無を非破壊で調査したり、コンクリートの詳細調査を実施することにより、構造物の耐久年数の予測などの診断を行います。
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RCレーダによる鉄筋探査
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トンネル覆工厚・背面空洞調査
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海岸施設の空洞調査
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コンクリートコア採取
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コンクリート内部のスコープ観察
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UAVを使用した調査