加藤 祐悟
#07 特許の取得や技術開発にも携わり
働きながら博士号も取りました。

研究開発部(2015年入社/新卒)加藤 祐悟

入社理由

加藤 祐悟イメージ1 子どものころに宇宙がどうなっているかに興味を持つようになって、そういう分野の本をよく読んでいました。宇宙のことを深く学びたいと思うようになり、大学へ進学し、宇宙物理学の理論研究に取り組みます。大学院に進み、博士後期課程で単位取得した後、退学しました。退学は、地元で働きながら博士号をとるためでした。
 
働くなら、自分の強みを活かせる仕事に就きたいと思い、「物理」の検索ワードで愛媛の企業情報を探していて、カナン・ジオリサーチのことを知ります。
 
技術的なことを高めていこうという取り組みが素晴らしい会社だという印象を持ちました。私の研究していたことと専門性が完全に一致していたわけではありませんが、物理的な背景は重なっていると思いましたし、カナン・ジオリサーチの技術にとても興味があり、入社を志望しました。

仕事内容・やりがい

入社当時は「カナン地質」という社名で、インフラ点検を主に行っていました。私はトンネルの点検や港湾調査、高速道路での交通安全作業などの業務を行いながら、技術の開発にも携わっていました。現場での作業は夜間に行うこともありますし、強風や寒さに耐えながら作業することもあります。現場での作業については入社前に聞いていましたが、そのような作業の経験がなかったため、イメージしていたより随分大変でした。
 
入社当初は続けられるのだろうかと思ったこともありました。上司のサポートに支えてもらいながら経験を積むことで、現場での業務には少しずつ慣れました。技術開発や愛媛大学との共同研究に携われていたことと、働きながら博士号をとるという目標があったことが原動力になっていたように思います。
 
GMS3を用いた調査業務を主とするようになり、私の業務は地中レーダで取得したデータの確認やカメラの解析、空洞判定、重要な画像やデータの整理などになりました。
 
研究にも引き続き取り組んでおり、論文作成や、特許に関するさまざまな調査、マニュアルの作成のほか、研究開発部と情報を共有しながらGMS3の精度向上をめざした研究にも携わっています。
 
この会社での経験を通して、発見や気づきがたくさんありました。大学での私は、自分の探求したいことに自分のやり方で取り組み、成果を上げることに懸命でした。会社では、一人一人が力を出し、協力して価値を高めていくことが大事だということが分かり、そのなかで自分はどんな役割を果たせばいいのかを考えるようになりました。
 
社会に出るのが遅かった私ですが、私なりに成長しています。仕事をしながら学業を続けて、博士号を取得することもできました。

加藤 祐悟イメージ2

今後のキャリアビジョン

加藤 祐悟イメージ3 調査業務は自分の仕事の結果を納品という形で見ることができますから、その都度達成感があります。研究においては、発表できたときや特許が通過したときにやりがいを感じます。
 
当社には職場を改善するためのアイデアを募る制度があります。私はムードルというシステムを社内マニュアルの共有やインターシップの説明資料として活用するというアイデアを出しました。この提案が取り入れられ、評判が良かったと聞きました。そういう経験を通してカナン・ジオリサーチをより良くしていきたいという気持ちが強くなりました。職場の環境づくりのアイデアも積極的に出したいと思っています。
 
今後の目標は、地中レーダの解析ソフトをより使いやすくすることです。解析の分野では、新しいものがどんどん出てきていますから、新しいものにもトライしてみたいです。
 
優先順位をつけながら、業務、研究、プライベート…すべてにおいて「より良く」をめざします。コミュニケーションが苦手なので、それを改善するのも私の課題です。

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